AIRHEART Official Blog

AIRHEART Official Blog

メーカーやパラグライダーの最新情報をお届けします。

11ページ目

PHI VIOLAでフライト

PHIのEN-A軽量モデルである「VIOLA(ヴィオラ)」の動画です。サイズは20(65-100Kg)Extended(100-120Kg この場合はEN-B)です。
パイロットは富士見パノラマの岡田さん、装備重量90Kgでのフライトです。

ベースとなったEN-AのSONATAとは違った味わいになっています。


新機種続々!試乗機いっぱい!!


久しぶりの営業日記です。

この仕事に就いてから3か月が経過しました。この冬は朝霧を拠点として営業活動を行っています。
2月には、取引先スクールのみなさまとのミーティングなどもあって、なかなか緊張感のある日々を過ごしておりました。

新機種続々です

ここにきて、新しいグライダーが続々とリリースされています。その中でも注目の筆頭は何と言っても

PHI MAESRO

です。これは前評判どおり、素晴らしいグライダーに仕上がっています。既に数本フライトしましたが、自信を持ってお勧めできるグライダーです。
次号のパラワールドでインプレッションを掲載しますので、ぜひご覧ください。



試乗機もたくさん

それに伴って、試乗機もたくさん入ってきました。

EN-A 軽量 PHI VIOLA (サイズ20)
EN-B 軽量 PHI TENOR light (サイズ17、19、21)
EN-B NIVIUK HOOK5 (サイズ22、24、26)
EN-B(Hi)PHI MAESTRO (サイズ19、21、22、23)

※貸し出しているものもあるので、全てそろっているわけではありませんが・・・



まずは乗ってみないとわからないので、順番に乗ってみてフィーリングを確かめています。
まとまりましたら、Pikaichi Checkの方も更新していきたい思います。

もう2月も中盤。春はすぐそこまで来ています。まだフライトモードに入っていない方も多いことと思いますが、そろそろ準備はいかがでしょうか?



PHI TENORをチェック!!


ようやく2機目のPikaichi Check!!です。

今回は、PHIのスタンダードBクラスである「TENOR(テノール)」です。

テクニカルデータをチェックする

では、TENORのテクニカルデータをチェックします。



今回乗ったのはTENOR 23です。メーカーサイズ表記ではLなんですけど、体重レンジは90-110Kgです。ど真ん中に当たる装備重量100Kgで乗ってみました。

平面アスペクトは5.14、投影アスペクトは3.67です。一応他の同クラスグライダーと比較してみると

GRADIENT GOLDEN5 平面アスペクト 5.34 投影アスペクト 3.88
NIVIUK HOOK5 平面アスペクト 5.3 投影アスペクトは記載なし
GINGLIDERS ATLAS2 平面アスペクト 5.21 投影アスペクト 3.86
NOVA ION5 平面アスペクト 5.16 投影アスペクト 3.52

などとなっており、NOVAのION5に近い数値になっていることがわかります。見た目も大人しい印象を受けます。



スーパーAクラスとしてセンセーショナルなデビューを果たしたシンフォニアと同じ翼形を持ちながらも、エアインテーク周りの構造はミニリブを採用することでセル数50ながらも100と同じ効果でリーディングエッジをより精密に成形しています。
単純にシンフォニアとテノールのデータ(Mサイズ)を比較すると、平面翼面積はシンフォニアが26㎡に対しテノールは24.98㎡。メーカーのサイズ表示はシンフォニアのMサイズが22、テノールのMサイズが21となっており、テノールが小さい設定になっています。このあたりはテノールの設計思想に基づいており、小型高翼面荷重でスピード性能を高めることを目的としているようです。

乗ってみた

冬の朝霧エリアで、大勢のパイロットとともにタスクを回りながらフィーリングを確かめてみました。
まず、ライズアップはとても軽く、Aライザーに軽くテンションを与えるだけでゆっくりと確実に頭上まで立ち上がってきます。風の強弱によっては少しの抑えは必要ですが、これは一般的なグライダーのテイクオフと同じ。
頭上のテノールを確認したのち、しっかりと荷重をかけて走りこめば簡単に離陸することができました。



コントロールはリニアな感触

空中で頭上を見上げてみると、両翼端側にリーディングエッジから外側へ向けて斜めに2本のラインが入っていて、この翼がテノールであることを主張しています。翼は堅く、しっかりとパイロットを支えてくれる安心感のある乗り心地。
やや強めのスティッキーなサーマルでセンタリングをしてみると、コントロールはダイレクト且つリニアな感じ。引き始めからすぐに反応し、引く量に合わせて旋回もタイトになっていく。操作するのが楽しいと思わせてくれるハンドリング。ただし、ダイレクトな反応を示すだけに引き過ぎはオーバーコントロールにつながってしまいます。サーマルセンタリングとは言えタイト過ぎる旋回は効率を悪くするだけ。引きこんでノーズが切れ込んでいくような旋回ではなく、少し外翼を抑え気味にしてしっかりと上昇を掴むようなセンタリングがテノールには合っている感じがしました。ゆったりとした旋回ながらバリオは甲高い音を奏でて高い上昇率を示してくれます。そんなソアリングがテノールの真骨頂と言えるのかもしれません。



スピード重視の設定

スタート時間を迎えたので天子方面へとトランジットを開始。アクセルは重すぎず軽すぎず、しっかりと踏み応えのある重さで、不意にアクセルを踏みぬいてしまうようなことはないでしょう。アクセルを踏んでいるときの安定感は抜群で、時折軽く翼が前に走ることもあるものの、特に何か操作をする必要は感じない。アクセル中は軽くCライザーを握ってテンションを与えておけば良い。
テノールのトリムスピードは一般的なBクラス機と遜色はなく、アクセルを踏み込んだ速度もCクラス機と互角だった。スピード重視の設計だということが実感!!
ハーフアクセルで巡行中でも近くにサーマルなどの上昇帯があれば、自然とテノールはそちらへ寄って行ってくれる。自由に飛ばせてあげるだけで、上昇をサーチしてくれるのはありがたい。沖出しからのリターンで、あわやランディングかというほど低くなってしまったものの、上昇をサーチしてくれる特性のおかげで何とか復活することができたのですが、その後のこなしが悪く、しばらく渋い局面で前山磨きをする羽目になってしまいました・・・。



じっくり2時間以上をフライトしてランディングアプローチに入る。ランディングも不安な挙動は全くなく、ブレーキングを多用したアプローチを行ったのですが、ここで改めて懐の深い寛容な翼であることが感じられました。



総評

テノールは、よりアクティブなコントロールが好きなパイロット、もしくはそのようなコントロールを身に着けたいパイロットにおすすめしたい。テノールに乗ることで、フライトにおける速度管理やブレークの引き代などをより細かく感じることができるでしょう。逆に、十分な性能を持ちながらも全般的にゆったりと飛べるようなグライダーを求めているパイロット(特にシニアのみなさん)にはシンフォニアをおすすめしたい。
それから、テノールにはウェイトレンジの中間から下限寄りで乗ったほうがより扱いやすい感じがしました。より機敏さを求める場合は中間から上限で乗ればよいでしょう。

ファイのグライダーは普通の見てくれながら、飛べば安全で1クラス上の性能を示してくれます。自分のフライトスタイルや目的に合わせたグライダー選びをする上で、ぜひテノールを候補の一つとしてほしいですね。


宇都宮で新年会

初日はノーフライト

1月最後の週末となる26・27日は、スカイパーク宇都宮様へお邪魔いたしました。
何でも、26日の夜に新年会が開催されると言うことで、今回そちらにも参加させていただけることになりました。



初日は太平洋南岸を低気圧が東進中。風は北風で、どんどん強くなって今年最強らしい寒気も降りてくるような予報。どの気象データを見ても飛べそうな感じはなかったのですが、スカイパーク宇都宮は意外にも飛べそうな感じがしてます。秋田寒風山の皆さまもツアーでお越しになっており、一瞬飛ぶかどうかを考えましたが、やはり大事を取ってノーフライトに。この判断は正解で、昼前には風も強くなり飛べなくなりました。

新年会に参加

夜はお待ちかねの新年会。宇都宮のみなさまとツアーでお越しの秋田寒風山のみなさま、白鷹から渡辺さん、COOから飯塚さんも参加しての賑やかな会となりました。



スカイパーク宇都宮・谷田校長の挨拶のあと、秋田寒風山の佐々木さんのカンパイで新年会がスタートです。



新年会では、宇都宮リーグの表彰式も行われました。入賞されたみなさん、おめでとうございます。



他にも、谷田校長と私によるバンドの余興やジャンケン大会による協賛品の争奪戦なども行われ、とても盛り上がりました。何よりも、その時間帯に行われていたテニスの決勝戦で大坂なおみ選手の活躍が一番盛り上がったかも?大坂選手、優勝おめでとうございます!!



とまぁ、こんな感じで楽しく料理とお酒を堪能させていただきました。

2日目は飛べた



27日は朝から穏やかなムード。谷田校長の予想では、13時までは飛べると言うことでしたので、朝8時30分に飛ぶ準備をして集合。みなさんフライトへ向けてテイクオフへ移動です!!



私も久しぶりにモノラックに乗ってテイクオフへ。



冬晴れの空と、地上の煙のたなびきが美しい。9時を過ぎたところですが、すでに上昇できる程に条件がよくなりつつあります。みなさん順番にテイクオフし、宇都宮の空を楽しまれたようです。私もSYMPHONIAで楽しませていただきました。



谷田校長の読み通り、13時頃には北風が入って終了となりました。

スカイパーク宇都宮の谷田校長、水沼さん、スタッフのみなさん、お世話になりました。またお邪魔いたしますので、よろしくお願いいたします。