PHI-SCALA2&NIVIUK DRIFTER2でJPA COOオータムカップ優勝!!
2024年10月12日~13日に茨城県エアパークCOOで行われた「JPA COOオータムカップ2024」。
今年、私(藤野)が使用している装備はPHIのCクラス2ライナーSCALA2-20(標準85Kg-105Kg、認証85Kg-110Kg)と、NIVIUKの最新レース用ハーネスであるDRIFTER2(Mサイズ)。
先に言ってしまえば、いろいろありながらも総合優勝することができました。
せっかくなので、少し宣伝?したくてこのNEWSを書いています。お時間ある方はお付き合いを!!
PHI SCALA2
PHIのCクラス2ライナーであるSCALA2は、2021年のRedBull X-ALPSに扇澤さんが使用したSCALA X-ALPSがベースになっています。当時の認証はEN-Dでしたが、ラインも少なくライザーコントロールも軽いハイスペックマシーンと言う印象でした。
その後、世の中はCクラス2ライナーがトレンドとなり、PHIでもCクラス2ライナーを投入することになるのですが、新たに開発するのではなく、SCALAをベースにCでの再認証と言う方法を選択したのです。
当然、SCALAとSCALA2は全く同じではありません。翼は数値上同じですが、ライン取りやラインの本数などに違いがあります。
(SCALAはA2本、B2本、スタビ、ブレークの片側6本ですが、SCALA2はA3本、B3本、スタビ、ブレークの片側8本)
ゲームチェンジャーと言わしめる理由
SCALA2の紹介テキストには「ゲームチェンジャー」と言うワードが入っています。これは、元々Dクラス機だったSCALAをベースにチューングしたSCALA2の持つパフォーマンスは、限りなくSCALAであるという事。簡単に言えば「C認証のSCALAである」という事です。
今回の宇都宮タスクでも、このパフォーマンスに大いに助けられました。高いアスペクト比と高速性能は、他のCクラス機はもとより、Dクラス機やCCC機にも迫るものを持っています。そして、安定した高速性能でストレスなくスピードを出せたことが大きいと感じました。
NIVIUK DRIFTER2との相乗効果
とは言え、今回の結果はSCALA2だけでなく、今やレースで勝つには必須とも言えるレースハーネス「NIVIUK DRIFTER2」に負うところも大きいと思っています。何しろ、ただでさえパフォーマンスの高いSCALA2を1ランク以上アップさせたのは間違いなくDRIFTER2だったからです。春先に、テストで乗った時の印象は風切り音の違いと沈下の少なさ、それ以上に驚いたのはトリムスピードの速さでした。空気抵抗を抑えるだけでスピードが速くなります。そして、アクセルなどを使ってスピード重視のフライトを行うことで、その効果はさらに追加される。2ライナーとレースハーネスの組み合わせは、それを体現するベストマッチだと言えるでしょう。その理由は、私のフライト動画もしくはFLYMASTER LIVETRACKINGでフライトを再生してもらえばわかると思います。
これらの装備を十二分に活用するためには、やはりスピードを意識したフライトをすることが必須だと思うのです。
取り回しの良いDRIFTER2
DRIFTER2の良いところは、何しろ取り回しの良いところだと思っています。見た目はレースハーネスですが、本体は至って普通のハーネス構造。ファスナーで前を閉じると言う点以外は調整も扱いも今までのハーネスと何も変わりません。特別な知識は不要で、今までの経験をそのままハーネスの調整に活かせますし、調整を完了させるのに多くの手間は必要ありません。
また、ファスナーで前を閉じることで気になるのはランディングですが、DRIFTER2はポッドの先端にスリットがあります(ファスナーで全てを閉じるのではない)ので、スリットから足を出せば簡単にファスナーが開いてランディング姿勢を取ることが出来ます。
フライト中も安定した座り心地と体重移動のし易さ、アクセルの踏みやすさなどがレース中のストレスを緩和してくれます。そして、何よりもシャープなルックスはカッコいいじゃないですか!!
まとめ
以上、いろいろと宣伝させていただきましたが、どちらも素晴らしいパフォーマンスを持ったグライダーとハーネスであり、その相乗効果は乗り手によって何倍にもなる可能性があります。Cクラスのコンペも多く開催されている昨今ですから、この組み合わせは勝負に拘るパイロットには必須ではないか?と思うのです!!
ぜひ、ハイパフォーマンスCクラス2ライナーのPHI SCALA2と、NIVIUKのレースハーネスDRIFTER2にご注目ください!!